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今も・・

2016年4月18日

 四十年振りに京都嵐電の太秦(うずまさ)広隆寺駅で降り、「東映城」を目指す。東映城とは、二条城の大手門を模した映画村のシンボルとなっていた。  テレビで放送される時代劇の大半が、ここ東映太秦映画村で撮影され、時代劇ファンには垂涎(すい

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温か・・

2016年3月21日

 冬は人の背丈ほどに積まれた雪が辺りを暗くし、すり鉢型のような道になる。道幅は狭まり、さながら〝桶狭間の戦い〟ならぬ雪狭間の戦い!?を人と車が呈していた。だが、温かい日が続き雪も少なく、今年は家の周りが明るい。  側に小学校の通学路が

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梅は・・

2016年2月15日

 瓶の中には赤紫色の実がぎっしり詰まっていた。シソの葉で漬かった大きな梅は、これこそ私の好きな梅干しと言える。ふと、小さいころのおやつで、竹の皮に梅干しを包んでしゃぶった記憶が甦った。周りに訊いてみたが「知らない」と言う。本州の同世代に

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迷う・・

2016年1月25日

 大掃除をしていると数十年前のノートが出てきた。丁寧に書かれた文字に一瞬、誰が書いたもの!?と首を傾げた。しかし紛れもない自分の持ち物だった。  子どもの頃から脇に国語辞典や漢和辞典を置き、書いては消し、消してはまた書くことを繰り返し

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一枚から・・

2015年12月21日

 オークションで入手したレコードの「南総里見八犬伝音頭」を聴く。ジャケットには、頬杖を突いたやさしい面立ちの少年。唄っている松永有生(ゆうき)君の透き通ったボーイソプラノのような声に、一瞬女の子かと聞き間違える。昭和57(1982)年の

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東京銀座・・・

2015年11月16日

 入社して二つ目の事業所は、東京の亀戸であった。日本の経済成長が安定期に入った昭和50年代、世の中が明るく社内も活気に満ち、下町人情に触れた日々は、ひとしお懐かしさを感じていた。  夏の初め、その時の仲間から社友会の案内を受ける。当時

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雨・・

2015年10月19日

 旅に出かけるとき一番気になるのはやはり天候だ。「オレは晴れ男・・」と思いつつも、毎朝の天気予報が気になる。小学生の頃、修学旅行の前は決まってテルテル坊主を軒先に吊るしたもので、幾つになっても晴れた空を願う気持ちに変りはない。  この

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錯覚・・

2015年9月28日

 京都駅から山陰本線の快速で10分余、嵯峨嵐山駅に着き案内板に従い15分ほど歩いた。そこが平安時代の嵯峨天皇の離宮で、門跡寺院の格式を持つ空海ゆかりの大覚寺。  門前で若い僧侶から「おはようございます」と挨拶され、境内そこかしこにその

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袖が・・

2015年8月10日

 降りしきる雨は、石段を上がるたびに傘の滴となって背中を濡らす。織田信長を祀る船岡山の建勲(けんくん=正式には、たけいさお)神社の手水舎はすでに人垣があった。  「中へどうぞ」と隙間が作られ、誰かが「十時からですよ」言った。間もなく神

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並ぶ・・

2015年7月21日

 そこは、房総半島の真ん中あたりの富津市、内房線の浜金谷駅近くに建っている。目の前は海で、対岸の三浦半島をフェリーが結ぶ。東京からはアクアラインを抜ければ、車で1時間半の近さだ。  金谷美術館の開館5周年記念特別展として、房総を物語の

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