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エッセイSP(スペシャル)

下り坂・・

たかやまじゅん

2019年10月21日

 中国の孟子の言葉に、直接の教えは受けないものの、密かにその人を師と敬い学ぶことを「私淑」とあった。私が師と仰ぐのは作家の池波正太郎。50年ほど前、「鬼平犯科帳」を読んだ途端に惹かれ、全ての作品を追いかけ、亡くなられた後に出版された全集にあたる30巻の完本集成は、私の座右の書として書架を飾っている。
 池波先生の名前〝正太郎〟から芸名を名付けた俳優がいる。「少年探偵団」(昭和37年)の子役二瓶康一であり、後に「長七郎江戸日記」(昭和58年~)のレギュラーとして、毎回お調子者〝辰〟の辰三郎をコミカルに演じ、今は自転車で全国を巡っている火野正平だ。
 この自転車の旅「にっぽん縦断 こころ旅」での、雨の日は雨、風の時は風のように自然でひょうひょうとした姿を観ていると、〝正平ちゃん、今日も元気だな〟と嬉しくなる。何故なら、私より誕生日が10日ほど早い同い年で、時折り〝人生下り坂、最高!〟と笑う。テレビの向こうのそんな彼に親近感を覚えるのだった。
 もう一人の同い年が、東映時代劇「危うし‼怪傑黒頭巾」(昭和35年)の中で、『どうしてオジちゃんは頭巾をしているの・・?』と印象深い台詞の子役。先ごろ終了したテレビドラマ「なつぞら」に登場する東洋動画、そのモデルとなった東映動画の「安寿と厨子王丸」では、子供時代の厨子王丸の声を担当した住田知仁。後年、「蒲田行進曲」(昭和57年)の二枚目スター〝銀ちゃん〟こと倉岡銀四郎を演じ、人気を博した風間杜夫である。
 最近はお父さん役で見掛け、落語にも造詣が深くひとり芝居で全国を回り、北海道でも上演された。、私よりひと月半ほど早い生れであり、この〝杜夫ちゃん〟の活躍も励みのひとつ。因みにミュージシャンの永ちゃん、真梨子ちゃんも同い年だ。
 それぞれ人生の道程をアップダウンしながらKokiを迎えたわけで、上り坂があるから下り坂になる。振り返ってみると良いことばかりでなく、苦しいときもあった。いや、多かったのかも・・。だが、いまはその一つ一つが、糧になったと思えてきた。
 これから上り坂だと少々どころかだいぶキツイ。下り坂ならコケなければいい。折しも札幌市から敬老パスが届き、国民健康保険の負担額は2割となった。辿り着く先は決まってるのだから、あとは好奇心あるのみ・・

◎プロフィール

〈このごろ〉紀元前350年の古代インドを描いたテレビドラマ「ポロス 古代インド英雄伝~」が面白い。5シーズンで全299話だそうな。

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