2024年07月22日更新!現在の掲載数112
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2011年の夏

2024年7月22日

 ノート類を入れた箱を整頓していた。2011年の手帳を手にとって開いた。この年、日本人には忘れることができない天災があった。 「東日本大震災、三月十一日十四時四十六分」と赤字で書かれてある。家が急に揺れたので、妻とともに外に出た。長い揺れが

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私になる時間

2024年6月24日

 テレビの画面にはキャバクラを経営するA子ママの顔が映っている。彼女の生き方や言葉に惹かれた。やはり言動には人物の知性が現われる。番組は「ザ・ノンフィクション」である。 東京・府中にキャバクラを12年前に開店し今では7店舗を経営するA子ママ

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艶歌もいいね~

2024年5月27日

 三月末にテレビのワイドショーで、大谷翔平選手が球場練習中に六花亭の花柄紙袋を持っていた。その後、A新間が「六花亭の道外初店舗はカリフォルニア」と報じた。「販売目的ではない」と広報は別の意味を言う。 そんな話題の六花亭の店で私は時々買い物を

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アンパンマンの伯父

2024年4月22日

 お腹が空いた人に、自分の顔をちぎって差し出すアンパンマン。原作者やなせたかしさんは、太平洋戦争中に食糧難を経験し「人生で一番つらいのは飢えること」との考えからアンパンマンが誕生したと自著で記していた。 私の子ども時代の出来事と重

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安いニッポン

2024年3月25日

 テレビで「youは何しに日本へ」という番組を時々視ている。治安がよく、日本の文化に興味を持っている外国人が大勢いる。海外旅行の観光地として日本に押し寄せている。「インバウンドツーリズム」という。 北海道ニセコ町が今や外国人のスキー客で西洋

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わたしの仕事

2024年2月26日

 イラストや文も書いてきたが、主に広告デザインを生業(なりわい)としてきた。自分の来しかたを振り返ってみると、やはり幼児期から絵本や漫画に親しんでいたからと思い返す。 私が4歳ころだった。母が親戚の家に泊まりながら、農協の豆選別の仕事でまと

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座りすぎ

2023年12月25日

 何げなく手にした本で、意識が変わるきっかけになることがある。最近読んだ「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」という本がそうだった。 座ったままでの長時間のデスクワークは多くの病い(脳梗塞、がん、糖尿病、高血圧、うつ病、認知症など)を誘発

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半年が過ぎて

2023年11月27日

 町民文芸誌の編集委員に委嘱されている私が、編集会議に出たのが11月中旬だった。会議が終わって、近くの図書館に寄った。 新聞を読んでいると昼食の時間になり、玄関前のホールに移動し、カフェでランチを頼んだ。 窓際の席で待っているとSさんが「チ

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成果主義

2023年10月30日

 商業デザイナーとして私が独立したのが42歳(1992年)だった。その15年後に主な顧客を次々となくした。日本経済のバブル崩壊後、地方にデフレ経済の低迷がつづいていた。 自営を畳んで派遣労働に就き、その半年後に私は運よくデザイン制作部のある

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生きるための食欲

2023年10月23日

 仕事帰りのAさんと待ち合わせて「早坂剛一写真展」を観に行った。十勝の四季の風景写真約80点を観賞して、展示会場を出た。残暑つづきの9月初旬の夕刻だった。 「この後の予定は。食事でもどう?」と私はAさんに声をかけた。「予定は別にないです。外

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