小さな親切
2024年9月30日
昼食の時間が迫っていた。回転寿司店の道路側に「かきフェア」という幟(のぼり)が並んでいた。「牡蠣(かき)は亜鉛が豊富だ」。私の体が亜鉛を欲していた。その回転寿司の駐車場に車を停めた。 すると、トイレに行きたくなった。我慢すると便秘になるの
縁・無心で臨めば
2024年9月23日
NHKのEテレで異なる分野で活躍する二人の達人をゲストに招き対談する人気の〝スイッチインタビュー〟を観た。プロレスラー・アントニオ猪木氏と天才脳外科医・天野篤先生の対談が再放映され、道を極めた話に私は感動した。 私は猪木さんを四十五年前に
生きる意味
2024年7月29日
昨年の5月に私は「悪性リンパ腫」(血液のがん)で入院した。「がんステージ4」を医師から告げられた直後は、死神を近くに意識した。だからこそ私は、自分の魂と深くつながり、生きる理由を考えた。 あれから約一年が過ぎた。治療の成果があって、3月の
2011年の夏
2024年7月22日
ノート類を入れた箱を整頓していた。2011年の手帳を手にとって開いた。この年、日本人には忘れることができない天災があった。 「東日本大震災、三月十一日十四時四十六分」と赤字で書かれてある。家が急に揺れたので、妻とともに外に出た。長い揺れが
私になる時間
2024年6月24日
テレビの画面にはキャバクラを経営するA子ママの顔が映っている。彼女の生き方や言葉に惹かれた。やはり言動には人物の知性が現われる。番組は「ザ・ノンフィクション」である。 東京・府中にキャバクラを12年前に開店し今では7店舗を経営するA子ママ
艶歌もいいね~
2024年5月27日
三月末にテレビのワイドショーで、大谷翔平選手が球場練習中に六花亭の花柄紙袋を持っていた。その後、A新間が「六花亭の道外初店舗はカリフォルニア」と報じた。「販売目的ではない」と広報は別の意味を言う。 そんな話題の六花亭の店で私は時々買い物を
アンパンマンの伯父
2024年4月22日
お腹が空いた人に、自分の顔をちぎって差し出すアンパンマン。原作者やなせたかしさんは、太平洋戦争中に食糧難を経験し「人生で一番つらいのは飢えること」との考えからアンパンマンが誕生したと自著で記していた。 私の子ども時代の出来事と重
安いニッポン
2024年3月25日
テレビで「youは何しに日本へ」という番組を時々視ている。治安がよく、日本の文化に興味を持っている外国人が大勢いる。海外旅行の観光地として日本に押し寄せている。「インバウンドツーリズム」という。 北海道ニセコ町が今や外国人のスキー客で西洋
わたしの仕事
2024年2月26日
イラストや文も書いてきたが、主に広告デザインを生業(なりわい)としてきた。自分の来しかたを振り返ってみると、やはり幼児期から絵本や漫画に親しんでいたからと思い返す。 私が4歳ころだった。母が親戚の家に泊まりながら、農協の豆選別の仕事でまと
座りすぎ
2023年12月25日
何げなく手にした本で、意識が変わるきっかけになることがある。最近読んだ「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」という本がそうだった。 座ったままでの長時間のデスクワークは多くの病い(脳梗塞、がん、糖尿病、高血圧、うつ病、認知症など)を誘発