共に語る
2022年11月28日
10月のなかばころから胃腸が不調だった。食欲の秋なのに少食の日がつづいた。気づくとウエストが細くなり、70キロの体重が4キロも減っていた。その後、胃腸内科の診察をうけて、薬をもらって服んでいた。 この夏から、老朽化した家の片付けと引っ越し
よみがえる過去(後編)
2022年10月31日
前回の続編になるが、古い家の解体に向けて片付けが続いている。不用な家具は捨てられるが、思い出の写真はやはり残しておきたい。 その古い写真が出てきた。洞爺湖へ行ったZ社の秋の観楓会だ。ホテルの部屋の窓辺に立ち、浴衣姿の19歳の私が写っている
よみがえる過去
2022年10月24日
古い家が更に老朽化して生活全般が不便になり、自宅の解体に向けて夏頃から片付けをしていた。 生業としてきたデザインの製作物やアルバム帳の写真、手紙やハガキ類などをタブレットに次々と記録した。思い切って捨てるつもりが迷いが生じた。それらを目に
発展途上人
2022年9月26日
新聞を開いていると、ある見出し記事に目がとまった。「婚姻件数が戦後最少の50万件で、結婚離れが進んでいる」というもの。 本文を読んでみると「男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯未婚とされる時代をむかえている」と厚生労働省が公表した昨年
別れぎわに
2022年8月29日
4月に副業だった取材カメラマンの仕事を辞めた。老朽化して不便すぎる自宅の解体に向けて、片付けが急がれてきたからだった。 約7年間、ショルダーバックにカメラを入れて地元の芽室はもちろん、上士幌、幕別、帯広など愛車に乗って撮影地に向かった。コ
体をきたえる
2022年7月25日
町内にあった唯一の温泉銭湯に通っていた。時々、その浴室で同級生のAを見かけると声をかけていた。 ある日の夕方、脱衣室でAが着替えながら私に視線を向けると、「身長どのくらいあるの」と訊いてきた。「179センチかな」と私は応えた。私より頭ひと
恩 師
2022年6月27日
一年ほど前に、レンタル店で偶然手にしたDVDの「私という人間を作った、すべての愛するものたちよ」のコピーが目をひいた。ノーベル文学賞のカミュの原作「最初の人間」という自伝映画だった。 カミュの父は戦死し、母は聴覚障害で読み書きができなかっ
仔犬がきた日
2022年5月30日
私は犬や猫が好きだ。テレビでその類いの番組があると、できるだけ観ている。また、散歩中に犬連れの人と会うと、つい視線が犬に向いてしまう。とくに柴犬の動作やその表情が好きだ。 子どもの頃に犬好きな子は、「犬を飼いたい」と親にせがむことがあった
失敗に学ぶ
2022年4月25日
「失敗しなくちゃ成功はしない」とココ・シャネルはいう。 私はシャネルのように大成功した人間ではないが、仕事の失敗は成長をうながすという言葉に同感だ。 札幌時代に、ポスターの描き文字が誤字で刷り直した。社長に呼びだされて叱責された。「校正は
話しかけた子供は
2022年3月28日
写真を撮って文を書いている。フリーな契約で取材を始めて8年ほどになる。 思い返すとコンサートや落語、イベントなど楽しい会場に足を運んだ。聴くだけなら楽しいが、私は内容を把握して写真を撮らなくてはならない。仕事なので心底からは楽しめない。右