
変わる場所
2021年11月29日
時々、ふと思うときがある。引っ越しを何度かくり返し、転職も履歴書からはみだすほど多かった。 それらの場所について、わが人生のある時期を感傷的に思いだした。最初に勤めたのが帯広の印刷会社だった。今でもその場所を車で横切ると、昔の会社の外観や

セレーノな男
2021年11月22日
イタリア語でSERENOという表現がある。作家の塩野七生さんがエッセイでこの言葉の表現について「静かに晴れた、澄みきった、のどかな、晴朗な」と説明している。 このセレーノという表現はなかなか深く魅力的だ。晴れ晴れした顔、セレーノな空、とも

子どもたち
2021年10月25日
フリーライターである私の取材対象者は、ほとんどが大人だが、時々子どもたちの取材もある。子どもといっても園児や小学生だ。そんな取材前には、気持ちがウキウキする。 子どもたちの笑顔と背景をフレーム内にうまく配置させて写真を撮りたいと考える。

そして、今がある
2021年9月27日
断捨離をしていると、文章教室の修了証書と課題作品が出てきた。 それはNHK学園の通信教育「基礎と実践コース」で一年間添削を受けていた。私が38歳の時だった。「空間の旅と時間の旅」と題した自作の課題文を読んでみた。 「韓国旅行へ行ってきまし

恩返しを逸して
2021年8月30日
「友情とは、小さな親切をしてやり、お返しに大きな親切を受け取ろうとして結ぶ契約である」 モンテスキュー(フランスの18世紀前半の哲学者)は、友情を冷めた視点でとらえている。確かに誰もが見返りを求めて、親切にしている場合が多い。人間関係はギ

営業力
2021年7月26日
数年前のラジオで、作詞家のなかにし礼氏が「作詞の仕事で営業をしたことがない」と述べていた。流行歌のヒットメーカーだから注文が次々と殺到したからだろうと解釈した。 話しをさらに聞いていると、そうではない。仕事の営業にまわれば、力関係が相手側

百年前に...
2021年6月28日
コロナ感染の終息はいつなのか?そんな思いが頭をよぎる。すると過去の歴史においてどうだったのか。百年前に世界中を荒らしまくった「スペイン風邪」へと意識がさかのぼる。 まさに歴史から学ぶことになる。 1918年から約4年間、それは第一次世界

巣ごもり生活
2021年5月31日
5月の連休後、コロナ感染が増えてきて、北海道も国による緊急事態措置の対象になった。5月16日から31日まで原則公共施設を閉鎖している。 町の図書館も休館しているので、返却ポストに数冊の本を入れると、いつも世話になっている司書のNさんが通り

テクハラ?
2021年4月26日
スマホのプランを変更するついでに機種も変えてみた。データの移行が心配だったが、特に問題なく安心した。さっそくラインで文を送ってみる。クロッカスの花を撮って添付した。前の機種より高画素数なのか鮮明だ。 機器の進歩は実に著しい。 次々とアプリ

夢がしるべ
2021年3月29日
夢があるだけだった。 |ああ、金があれば。金持ちの家に生まれていたら......。と痛感することがあった。だが無理な事を思いわずらうのはやめようと思った。一人前になるために、恵まれていない負のスタートでもヤケにならずに身の丈に応じて質素に