
札幌へ
2019年7月22日
久しぶりの札幌ゆきに心が弾む。都市間バス「ポテトライナー号」に乗る。旅の交通移動中のぼんやり時間が気に入っている。 昼頃に札幌時計台前で降り、地下鉄大通り駅から「宮の沢ゆき」に乗った。西18丁目駅で降りて、近くの「道立近代美術館」

霧の中の風景
2019年6月24日
余暇ができるとDVDのレンタル店に寄ることがある。棚の「霧の中の風景」という題名に目がとまった。20年ほど前に、新聞で紹介されていた映画の記憶が不意によみがえった。むずかしい寓話だが、やはり名作だった。 母子家庭の母は、生活の

オベリベリのほとりで
2019年5月27日
昨年の私の課題は老朽化した家の中の片付けと、ライフワークの鈴木銃太郎の生涯を書くことだった。 だが、急ぐべき家の断捨離はあまり進まず、銃太郎の記録を調べることに熱中しだした。夏の暑い日は外に出るのを控えてエアコンの部屋に引きこもり

パン屋にて
2019年4月22日
時々帯広へ出る用事がある。 時間に余裕ができ、少し小腹が空いた時などは「有名な某パン店」に寄ることがある。3個ほど買うが、時には訪問先への手みやげにもする。 いつも店内が混んでいる。トレイにパンを乗せレジで会計を済ませると、窓

時代おくれ
2019年3月25日
この1年ほど、わが郷土の開拓先駆者、鈴木銃太郎について書いていた。小説というよりノンフィクションに近いかもしれない。 原稿用紙換算で370枚に達していた。史料を読み込んで、文章を練って、削って加えた。完成も近いはずとゴールを意識す

卒業式のあとで
2019年2月25日
ジャニーズ事務所に所属するタレント(才能人)たちの中には、まれに苦労人がいる。 ――アイドルに極貧時代があったなんて……、と母子家庭のTやひもじい生活のNの過去を知って驚いた。 アイドル顔でもなく若

停電の夜に
2018年12月24日
師走のあわただしさの中でふと、一年をふりかえる。今年も人との出会いがあり、友とのつき合いが深まった。 そのひとりMさんの顔が浮かんできた。彼とは2年ほど前に出会った。拙著「流転・依田勉三と晩成社の人々」 を書いた私に会いたいと、

本よ、ありがとう!
2018年11月26日
「どんな本を読んでいるか言ってごらん。そうしたらあなたがわかる」これは作家の開高健氏のことばだ。 また、アップルの創始者のひとりスティブ・ジョブズ氏は著書で「優秀な人材は、その友人も優秀だ」と記していた。 人物の本質と魅力を

同窓会
2018年10月29日
イベントの同窓会が開かれるとYさんから電話があった。そのイベントは14年前の「めむろいもっ子まつり」だった。そのイベント開催日と同じ日、10月10日に同窓会を開くという。連絡先に「出席します」と電話で伝えた。 会場の嵐山荘の大広間

アメリカからのハガキ
2018年10月22日
古い手紙や写真を処分していると、サンフランシスコからのポストカードが出てきた。妻あてに私が出したものだった。何を書いたのだろうか?そう思って文面を読んでみた。 「今日はサンフランシスコにいます。日本時間で1月19日夜の12時30分