2021年04月12日更新!現在の掲載数222
HOME > 特集ブログ > 冴木 あさみ

ぼっち

2021年4月 5日

 長いはずの冬も気付けば終わっていた。 外出がはばかられるこの一年、深夜番組『ヒロシのぼっちキャンプ』でエアキャンプに浸っている。お笑い芸人のヒロシが、ひとりぼっちでキャンプをする様子を淡々と映すだけの三十分。人のいない場所を探し、一人用テ

もっと見る

表 と 裏

2021年3月 1日

 子供のころ日本には表と裏があった。今でいう太平洋側を表日本、日本海側を裏日本。子供心にも、裏日本という言葉はマイナスイメージが込められた軽蔑した呼び名だと感じていたが、間もなくその言葉は使われなくなっていた。 父が公務員で転勤族だったため

もっと見る

思い出のスクリーン

2021年2月 1日

 六十年も生きていると思い出の引き出しも数多くありすぎて、目の前の雑事に翻弄されている間は、開けることすらままならない。しかし、何かのきっかけでふと遠い昔を懐かしむスイッチが入ることがある。苦い思い出に気持がざわつくこともあれば、ふんわりと

もっと見る

めんそ~れは改めて

2021年1月11日

 昨年はコロナ自粛生活で終わってしまった。長いようであっという間だった。歴史に残る禍に侵された一年間、生きていただけでありがたいと思わずにいられない。 感謝しつつも、自分に課した品行方正な自粛というストレスが私を狂わせ、傍若無人にも悪あがき

もっと見る

日常

2020年12月 7日

 忘年会シーズン到来。コロナウイルスさえ存在しなければ、賑やかで華やかで気ぜわしい師走のはずだっただろう。 この一年を振り返っても、何をやっていたのかよく思い出せない。2月末の北海道緊急事態宣言以降、マスクを手放せず、衛生面で気を配り過ぎる

もっと見る

正社員か否か

2020年11月 2日

 二十代で一度転職をして、大手出版会社に勤めた時期がある。ちょうどバブル期の扉が開く頃。その会社も驚くべき成長の真っただ中で、数倍の広さの新社屋に移転したり、豪華な社員旅行が行われたりと、今では考えられない大盤振る舞い。私は中途採用で、正社

もっと見る

ノスタルジー

2020年10月 5日

 ほぼ曇りガラスといっていい古びたガラスのショーケース。土台は傾いている。中の棚も左右といわず傾き、つまり全体的に歪んでいる。並ぶサンプル品は色褪せて、ラーメンの汁とどんぶりの間に隙間ができ、餃子も皿から浮いて埃まみれ。値札だけは現在の価格

もっと見る

煩 悩

2020年9月 7日

 人混みを避ける生活が日常になった。元々お店回りは好きではないので、家―職場―スーパーマーケットのトライアングル生活も苦ではない。withコロナ報道で、経済も動き始めたが、世の中自分のような人間ばかりだと経済回っていかないだろうなと思う。も

もっと見る

装う自由

2020年8月 3日

 数十年前の大学生の頃、トレーナーを裏返しブランドのタグを見せて着るというファッションが一時期流行った。「今朝もどっかのお婆さんに『おねえちゃん、服裏返しだよ~』って言われた」「私なんて学校着くまでに三回声かけられたよ」友達同士かしましく笑

もっと見る

高齢者世にはばかる

2020年7月 6日

 『昼カラ』という言葉を新型コロナ関連の報道を受けて初めて知った気がする。感染者数ゼロキープの県が多い中、北海道の『昼カラ』でのクラスターとは...。カラオケは健康にいい。大きな発声でストレス発散。咽頭の筋肉と肺を鍛え人との交流の刺激は認知

もっと見る

ページトップにもどる