2022年06月27日更新!現在の掲載数193
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思い出、泣き笑い

2022年6月 6日

 『ブレーメンの音楽隊』はドイツのグリム童話の中の一つだ。ロバの上に犬が乗って、その上に猫、その上に鶏が乗っている挿絵は、あまりにも有名だ。それを見るたびに、遠い思い出が蘇り私は涙目になる。 中学生のころ部活は英語クラブに入っていた。顧問の

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出会いのないロマンス

2022年5月 9日

 「私結婚するんです」 爆弾宣言だった。彼女は齢五十歳。独身、結婚歴無し。これまで交際歴無し。恋愛には疎い人なのかと思っていた。 いきなりの告白で、反射的におめでとうの一言が出たものの、私の顔はきっと驚くというより引きつっていたかもしれない

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2022年4月 4日

 知人の愛犬が亡くなった。十四歳。寿命かもしれないが、家族を失う悲しみほど辛いものはない。電話の向こうから聞こえる涙声の訃報に、返す言葉は見つからない。最期を見送ってねと短く告げることしかできなかった。 数年前、私も愛情を注いできた愛犬を失

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平等という儚さ

2022年3月 7日

 平等という言葉をよく口にする人がいる。実は障がい福祉の仕事をしている私もそうだ。日頃職員には「利用者への支援は常に平等を考えて」と伝えている。とりわけ聴覚障害者への配慮は十分すぎるほど気を付けている。健聴者と同様に情報が伝わるように。聴覚

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一体どうなってるの?

2022年2月 7日

 昨年の大みそかは長崎にいた。師走の仕事は予想以上の忙しさで旅支度もできず、出発当日にトランクに洋服を放り込み空港へ向かった。初めての地、土地勘もなく、下準備もなし。旅行雑誌を買ったものの目も通さないまま現地に着いた。こういう時は半日市内観

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恥のかきすて

2022年1月17日

 焼き物に詳しい人や食器好きの人はご存知かと思う。波佐見焼。HASAMIという表示に「ああ、あれ?」と気付く人もいるかもしれない。私は全然知らなかった。 十分な感染防止対策をとって、この年末年始は長崎で過ごした。観光客はまばらで、雪のない歩

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つじつま

2021年12月 6日

 書いた文章が活字に組まれた時点で校正作業が行われる。誤字脱字はもちろん、言い回しや前後の整合性など、あらゆるチェックが行われる。私が書いているこのページはわずか千字程度のものなのに、一発で通ることは少ない。特に何度も削除、訂正、段落の置き

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たこ焼きと生ビール

2021年11月 1日

 コロナ新規感染者数が激減し、緊急事態宣言が解除になった。私は運がいい。ちょうど十月初旬に私用で関西に行く用事があったのだ。直前まで飛行機の予約を迷っていたが、急転直下の好転だ。とはいえ、感染しないという保証はない。ヤッホーと騒いではいけな

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えげつない新語

2021年10月 4日

 夜も更けて、録画した『ヒロシのぼっちキャンプ』を見る日がある。自然の画像と、言葉足らずのヒロシのぼそっとした話は、就寝モードに入るにはいい感じの時間を提供してくれる。 ヒロシもアラフィフ。じき五十を迎える彼が、ある時叫んだ。「うわー、エゲ

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生きる権利

2021年9月 6日

 心理学の応用だという。人の心を読んだり、錯視や誤認へと誘うテクニックを使う人がいる。メンタリストと呼ばれるらしい。対象者のほんのわずかな反応を見逃さず、蓄積された心理学の情報を基に分析する、極めて頭脳明晰なパフォーマーだ。 メンタリストの

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