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皇居外堀通りでの肌寒さ

2015年11月 9日

 十月二日。ジャーナリストのS氏が席を設けてくれた新橋の「魚金2号店」へ行き、久し振りの再会をした。カウンター席にて立派な刺身盛り合わせが用意されてあり、ビールで乾杯する。お互い酒量はいけるほうではないが、彼が飲む場合はいつも意気込みと

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「理由があって」

2015年10月12日

 秋の夕方少し前頃の空には、どことなく夏の名残があって何ともいえない風情のときがある。日中は快晴でその勢いが夕方近くなってさわやかさがただよっていた。住宅街も繁華街もそれはどこか銀色っぽい明るさにも包まれ、なんだかヨーロッパ映画にでも出

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精神不衛生な夏だった

2015年9月14日

 仕事が低調な状態に何とかしなくては自分の存在そのものがなくなってしまうということに激しい不安と葛藤を描いていた。そうして数年前、新しく販路拡大を図るべく何度目かの再スタートを切った。大変な思いに晒されている日々のなか、三カ月、半年、と

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本を読まないことの恐怖

2015年8月24日

 本を読まない人が多い。いつからそんなふうになってきたのか、高度成長を経て幸福感があるような時代になってきたからなのか。食も生活用品も満たされてきている社会ではあるだけに、人間は快楽性を追い求めることで劣化してゆくのである。知性など皆無

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勤め先を辞めるな

2015年7月13日

 社会において「何事かについてそれはおかしいことだ」などと言ったら、「今はそういう時代だから」という言い方がある。あきらかに歪んでいるのに、仕方がないとでも思っているかのようなふしに納得がいかないのだが。時代を生きている人間の質というも

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ジョバンニ

2015年6月29日

 たとえば作陶によって干支の置物をつくる場合、作家によっては素晴らしい作品がある。そこからは何かしら存在感のようなものが伝わってくるのだ。価値があるとはそういうことでもあるのではないか。それは食品でも同じことがいえるだろう。  パンに

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生きつづけた勉三

2015年6月22日

 吉田政勝氏が『流転 依田勉三と晩成社の人々』を上梓した。これはすでに出ている依田勉三物の書籍を史実に照らし合わせて調べ、誤りなどを正して書きつづけた労作で、まるで太安万侶みたいだ。  読み進めるうちに、吉田氏が書きうる衒いのない内容

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雲上を翔ける

2015年5月18日

 唯物史観の歴史が長いことつづいて、今まさに恐るべき混迷時代である。世界のあちこちで破壊型人間が溢れて駆け廻っているのだ。自然界も壊れ出している。すでに世は破壊へと突き進んでいる。もうあらゆる面で終末を迎えるほかなくなってきているのでは

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しなやかな厳しさ

2015年4月13日

 かつて東京で勤めていた会社の後輩でもある松澤氏はその後転職し、長年勤めていた牛乳販売会社を退職した。そして新たに介護タクシーサービスの仕事を立ち上げ、軌道に乗せて6年になっている。人は独立したいと思っても、なかなか出来ない。いままでの

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冬の日々、人と文

2015年3月 9日

 生きていていちばん疲れることは、人と関わることである。自分が至らないせいで異なタイプの人間に辟易してしまう。金魚自身はどうなのかは知らないが、まるで水面で口をパクパクしているような気がしてならない。とにかく器用でないし上手くこなせない

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