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エッセイSP(スペシャル)

シューズスタジオ サカイ

2025年2月17日

 靴の手入れをお願いしようと思い、帯広の鉄南地区グリーンベルトに面しているそこは、建物の間1.5m幅くらいのところを入ってゆく。昔ぼくが西新宿にいた頃の裏通りのような雰囲気がするところで、日活映画のロケ地風の1シーンにも見えるのだ。外観から

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よみがえり

2025年2月10日

 健康には気を付けてきたつもりなのに、不覚にも病院にかかることになった。何度か点滴で通院していたが、先日思いもよらない事件が起こった。 点滴開始から三十分ほど経ったころ、胸が締めつけられ、と同時に呼吸困難に陥る。息苦しさはゾッとするほど、急

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理科系の作文技術

2025年2月 3日

 ちょっと難しい題になったが、作文は文科系なのにと疑問の方は特に読みすすめてほしい。今でこそ私は時々新聞の「投稿欄」に採用されるが、過去には未熟な作文時代があった。 そう私は作文が苦手だった。だが、中学の卒業文集「あゆみ」で新聞配達の苦労を

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しばらく・・

2025年1月27日

 節句の段飾りで、四角い大きな袖の衣裳で左手に扇持ち、右手を刀の柄に掛けて顔を赤や黒の派手な化粧を施した人形があった。 これは武士のように強い子に育ってほしいと願いが込められたものと教えられる。後に、歌舞伎十八番『暫』の主人公で、意に従わな

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ホテル ヌプカ

2025年1月20日

 そこは「みのや」という旅館だったが廃業されていた。そこに女流経営者で東京都内にて古民家などを再生するべく活躍されていたサカグチコトミ女史が、帯広に帰郷されたことで新しく「ホテル ヌプカ」としてスタートさせていった。新規オープン以来、観光客

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オリビア

2025年1月13日

 仕事が始まると日常がすっかり戻った。ただ、神聖な気持ちで手を合わせた元日の抱負が、何だったか忘れる始末。なぜか毎年のこと。 新年に昨年の話はご法度だろうか。生きとし生けるもの、命尽きる時を避けるわけにはいかないが、年の瀬に飛び込んだオリビ

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子をはぐくむ

2024年12月23日

 スマホの無料アプリでニュースを見ていた。目をとめたのが「飲食街の路地裏でゴミにまみれて生きる猫」の見出しだった。 本文を読むと、その猫はやせ細り、鼻炎を患っていて、顔にはケンカによると思われる傷もあった。ときには猫は人になつき、すり寄って

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けんこう・・

2024年12月16日

 日本を代表する随筆の一つ「徒然草」は、鎌倉時代から南北朝の頃に吉田兼好が人生や世の中、そして自然と芸術などを独自の視点で綴り、現代人に通じることも少なくない。中でも友達については、悪しき友の中に『病なく、身強き人』とあり、これは健康すぎる

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人の状態に応じる

2024年12月 9日

 親の介護を休みなくやってゆく。休日などあるはずもない。小さな営業の仕事をしているから、合間にうまく立ち回って対応する。そう時間があるわけではないし効率的にやっていく。そんな折に仕事が入ると有り難い。次はどこから入るかなと思う。とにかく介護

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崩壊

2024年12月 2日

 今年も師走を迎えた。来年令和七年には七十五歳を超える後期高齢者が二千万人を超えるとのこと。六十五歳から七十四歳までの前期高齢者と合わせると、三千六百万人。国民の三人に一人が老人となるわけだ。 私の勤める障害者の福祉就労事業所も高齢化してい

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