記念日・・
2023年5月22日
数十年ぶりに結婚式の招待を受けた。この華燭の典を挙げる両人と初めて逢ったのは5年ほど前のことで、たまたまラジオ番組で一緒となり、その後何回か顔を合わせている。 昨年末、その二人が結婚すると知らされ、改めて届いた案内状には、4月22日に札幌
水の恐ろしさ
2023年5月15日
昔、水泳指導をやっていた。夏休み期間中に帯広市ヤングセンター等で主に小学生の夏季水泳教室に指導員として参加していた。その中で遠泳教室というのがあって、豊頃町海岸線の内側にある湧洞沼で開催される。 太平洋側は砂浜だが急に深くなっていて遊泳に
今を生きること
2023年5月 8日
生老病死。生きること、老いること、病になること、死ぬこと。この四つは人間がこの世で生きている限り、自分の思うようにならない苦悩だという仏教用語だ。日々の生活が万事うまくいっている時には決して思い浮かばない言葉であろう。 知人の夫が現在病に
コロナ感染
2023年4月24日
昨年の12月6日は、カタールWカップで日本チームはベスト16を果たした。予選グループで優勝候補のドイツとスペインを撃破したのをテレビ観戦して私は熱狂した。 その熱狂のせいではないが3日後に、体が熱っぽかった。さらに咳も出た。体温計をあてる
ムダ・・
2023年4月17日
日常、身近に使うものは限られている。例えば机にあるペン立てには何本ものボールペン、読み終わった本は部屋の片隅で山積み、そして廊下の棚にCDをびっしりと詰め込んだ。これらは何も言わない〝無用の長物〟に違いないのだが、それは私にとって見慣れた
身に付けること
2023年4月10日
作家のT氏にお会いしたとき、彼は歩きながら自意識過剰な声で言った。「親からもらったこの立派な身体に、安物の服なんか着せたくないな」 ぼくの耳に入ったそれはまさに正鵠を得た言葉であることに驚いてしまい、深く感じ入った。 科学の世界では人のこ
夢の行方
2023年4月 3日
レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が出演する『インセプション』という映画がある。無意識下、つまり夢の中を舞台としたSFで、他人の夢に入り込み任務を遂行するという奇想天外なストーリーだ。しかもその夢は三層の深さに分かれているという、複雑でスリ
書を学ぶ
2023年3月27日
昨年の春に町の公民館で、玄関の掲示板を何げなく見た。「めむろ書道アカデミー」講座の受講生を募っていた。(書道を習ってみたい......) 講師が著名な書家の八重柏冬雷先生(毎日書道展審査会員)。書道教室でいつか学びたい、それが長年の私の願
デパート・・
2023年3月20日
帯広で永らく親しまれてきた百貨店の藤丸が閉館したニュースは記憶に新しい。同じころ東京の渋谷でも東急本店が幕を閉じた。帯広に住んでいた頃、休日に家族で買い物や食事を楽しみ、渋谷はかつて仕事で担当したので思い出も深く一抹の寂しさを覚える。 私
執筆することの戦い
2023年3月13日
生きていることによってさまざまなことがあるわけで、物書きとしてその何事かについての事を書くのだが、文才がないから上手くいかないことがあって大変なのだ。普通にちゃんと書けばいいようだが、そういうわけにはいかない。 人と話をするとか思い付いた