寂寥たる日々
2012年3月12日
十勝の幻想的ともいえる雲もない空は静かにゆったりとして遙かなる彼方へと広がっている。しかしその水色の大空は、下界に対して何かの秘め事を孕んでいるふうにも見えてならない。天空というものは悠遠の昔からそういうものなのかも知れない。 天
家の世界
2012年2月13日
人は自分の家はおろか住む部屋さえないということになれば、いったいどう寝食をしてゆくのか。都会では、段ボール紙や毛布などで橋の下とかビルや商店街の一角で寝る人を多く見かけるが、あんなふうになるのかも知れない。もしかしてそういうことは慣れ
生きてゆく
2012年1月23日
ふりむくとテレビで年末特集報道スペシャルをやっていた。東日本大震災で沿岸の街が巨大な津波に吞まれてさらわれているシーンが映っており、次に家族も家も失って海の遠くを見遣りながら痛哭している何人かの姿が映し出されていた。あまりのむごさに耐