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エッセイSP(スペシャル)

憂鬱な日々

梅津 邦博

2021年8月 9日

 世の中にはいろんな人がいる。人それぞれについてあれこれと感じるのだ。ああいう人がどうしてそうなのか。そんな人がいるのかそういうことでいいのかな。こないだのあのことについて思う事があるなどと...。すると、人のことじゃないんだよアンタはどうなのだ、といわれそうだが。気分がどんよりとしてどこか不純で重く晴れやかではないということは、誰だってあるだろう。
 例えばある有名な気難しい会社社長も、あの時のちょっと気に入らない表情を見せた内科医も、雨降りの中を新聞代の集金に来たのにドアを開けていいのかと気にする店員も、さるショッピングセンターで接客対応振りがあまり良くないんじゃないかと自分のことを気にしているふうなあの女性も、一日中どこか気難しそうな顔をしているあの訳のよくわからない某編集長も。つまりは、もしかしてたぶん皆んな発達障害ではないのかなと思えてしまうのだが。実はそういう方々が多いとされているらしい。
 言い方を変えれば世の中フクザツカイキテキ多様化のせいで、人それぞれの在り方がむずかしくなっているのかも知れない。だからぼく一人が変わっているわけではないんだよなァ。なんていうか自分のことはあまり言いたくはないんだが、ぼくにもいろんなことがあって辟易しているのだ。
 とにかく皆多くのいろんなことがあるというのは、仕方がないということでもあるのだろう。ならばいっそ自分のことについて、問題を細分化して記録したリストを作ってはどうだろうかという気がするのだが。項目は、体温・肌理のタイプ・体重・好きな嗜好タイプ・嫌いな食べ物・およその貯金額・趣味・フェチのタイプ・さらに女のそして男のどういうところが好きでまた嫌いなのか等々...。
そうしてそれなりの方がいたらお互いにリストを見せ合うのだ。すると、
「いやぁーそうですか、あなたもですか。大変ですねぇ...」
「あぁ、おたくもですか...いやはや、ホント、わたしもいろいろありましてねぇ」
「えぇ、がんばりましょう!自分たちは何も悪いわけではないんですよ。何とか生きることに一生懸命なんです。気にしないで行きましょう、そのほうがいいんですよ。明るくがんばりましょう!」
 そして握手すればいいのではと思うのだが。
 人というものは、ホントは発達障害の人の方が多いのではないのかと思うのだが、どうだろうか...。
 余計なことだよ、ほっといてくれ、と言われそうだが―。スミマセン。

◎プロフィール

帯広市出身。自営業。文筆家。趣味/映画・街歩き・旅・自然光景鑑賞。著書 銀鈴叢書『札内川の魚人』(銀の鈴社)。銀鈴叢書『歩いてゆく』(銀の鈴社)。

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