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エッセイSP(スペシャル)

百年前に...

吉田 政勝

2021年6月28日

 コロナ感染の終息はいつなのか?そんな思いが頭をよぎる。すると過去の歴史においてどうだったのか。百年前に世界中を荒らしまくった「スペイン風邪」へと意識がさかのぼる。
 まさに歴史から学ぶことになる。  1918年から約4年間、それは第一次世界大戦と重なる。そのスペイン風邪はアメリカ兵の感染者が多く戦争によってヨーロッパ大陸に移動する事でフランス軍に感染し、さらにドイツ軍にも広がったとされる。記録によると世界人口の3分の1が感染し、4千万人が死亡。戦死者の実に5倍の人々がスペイン風邪で死んだという。
 では、日本ではどうだったのか。
 日本は40万人の死者を数えた。特に貿易港の神戸は人々が集う場で、感染が広がった。京都は観光で人の流入が多く、第2波では東京よりも死亡率が高かった。
 スペイン風邪が終息した後の20年代は「狂騒の時代」と呼ばれている。
 アメリカでは自動車の生産が増え、関連して道路建設のインフラの需要も高まった。映画やラジオも急成長した。ジャズが花開き、ダンスホールが賑わい、ライブ音楽を生じさせた。
 ヨーロッパのパリはファシズムの台頭で、逃れてきた移民たちが押し寄せた。フランスは進歩と人権という理念の象徴であった。モンパルナスは新しいアートの本拠地になった。アールデコの造形美が広がり、単純で幾何学的な建物が出現した。女性の社会進出で、動きやすい洋装が広まった。コルセットを外して、着飾った服装よりも活動的なものがトレンドとなった。シャネルの機能美が新風を巻き起こした。流行に敏感な若い娘たちは、女優のディートリヒやガルボなどの服やメイキャップに憧れてまねた。
 アメリカのドルはヨーロッパに回り経済を刺激していたが、29年にアメリカのウォール街の株暴落で、世界恐慌のきっかけになった。
 やがて、世界は次の戦争に引き込まれるが、戦後と戦前の10年ほどが経済に支えられた「文化の最高到達点」ではないかと私には思えてくる。さて、コロナ後はどのような世界がやってくるのだろうか?

◎プロフィール

(よしだまさかつ)
商業デザイン、コピーライター、派遣業務などを遍歴。趣味は読書と映画鑑賞。

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