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エッセイSP(スペシャル)

旅へのあこがれ

吉田 政勝

2020年11月30日

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海外旅行どころか国内旅行さえ自粛する一年になった。
―ああ、旅にゆきたいなぁ。
 そう思いながら、伊豆、沖縄、韓国、アメリカ...などの旅行を思い出した。
 平成5年1月14日にアメリカ12日間の旅ができた。会社を辞めて自営独立した年で町の海外派遣研修生に選ばれた。西海岸への旅費の半額は助成され、運がよかった。サンフランシスコの市内見学をして2日目はチコでホームステイだった。靴を履いたまま家を歩きまわるのは違和感を覚え、わが異文化体験だった。
 2泊した朝、軽食後に奥様のビビアンに手紙を渡した。「homestay was fun. I will never forget your Kindness. 」(ホームステイは楽しかった。あなたたちの親切を忘れません...)その英文は前夜、辞書を片手に書いた。彼女は読みながらうなずいた。今ならスマホの翻訳アプリでお互いの理解を深める会話がもっとできたに違いない。ポール夫妻に見送られて、専用バスに乗り、私は派遣団に戻った。
 女性ガイドの横の席が空いていたので私は座ってヘタな英語で何度か話しかけた。「マイイングリッシュ分かるの?」と訊いた。「I can understand!」との返事に私が驚いた。拙いながら会話が成立したのは旅行前に、英会話の本を読んでいたおかげと思った。サクラメントに向かう途中、ノーベル文学賞のスタインベックが生まれ育ったサリーナス地方が見えた。映画「エデンの東」に描かれた広大な畑の風景だ。
 7日目は、カーメルのホテルに着いた。俳優のクリントイーストウッドが市長の街だ。夕方、おしゃれな街を散歩することになった。彼らは海岸へ向ったが、私は画廊見学のため単独行動した。おかげでピーターマックスの新作、就任したばかりのクリントン大統領の肖像画が観られた。
 物見遊山の旅もあるが、旅は多様な文化と歴史への理解につながる。本を読み映画を観るのが好きな私は、注意を払いながらも旅で出会う人々への興味が尽きない。

◎プロフィール

商業デザイン、コピーライター、派遣業務などを遍歴。趣味は読書と映画鑑賞、時々初心者料理も。

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