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エッセイSP(スペシャル)

すずめ・・

たかやまじゅん

2020年9月21日

 この夏は、連日に亘り気温の予測図が真っ赤に塗られ、北海道も30℃を超え、蒸し暑さにも襲われた。外を歩くとマスクをしているので、顔がむず痒くなる。家の中も温度が上がり、暑さ凌ぎに玄関先から道路に水を打った。心なしかヒンヤリした空気が流れ、道端には水溜りが出来ていた。
 ある日、その水溜りにすずめが居るのを目に止める。最初は2~3羽だったのが、暑い日は6~7羽の群れをなし、バシャバシャ水浴びをしているのだ。何とも言えない愛らしい姿に癒され、近くを飛んでいるのを見掛けると、つい余分に水を撒きたくなる。やがて、水の音が辺りに響くと、電線に1羽2羽止まって、こちらの様子を伺っているような感じに見えた。ひょっとして、彼らに思いが伝わったのだろうか。
 昨年来、向いの家の換気口にすずめが巣作りをするようになり、今年は三か所に増え、何度もピーピーと鳴くひな鳥の声を聴いた。暫くして、電線に並んでチュンチュンする3羽は、大きさが違うので、親子なのかもしれない。そんな時、ちょっとでもカァカァと聞こえようものなら、サッと姿を消してしまう。まして子育ての頃は、カラスが巣の近くに姿を現すと、威嚇するかのようにけたたましく啼き、子どもを護る姿は人間と変わらないようだ。
 かつて帯広に居たころ、車で農道を走っていると、しばしば目の前を黒いものが横切るのに出遭った。それは、小さなすずめだが、群れを成すとドキッとして、思わずブレーキに足をかける。幸いにも、彼らの方が素早く擦り抜けた。
 家の玄関脇で、水を張ったトレイにもすずめが来るようになり、水を飲む姿が窓越しに垣間見えた。うっかりドアを開けようものなら、パッと飛び去り、何だか申し訳ない気持ちになってくる。水溜まりで遊ぶ姿をスマホに収めようと、人や車が途絶えたのを見計らって狙うのだが、ちょっとでも近寄ると素早く飛び散ってしまい、未だチャンスに恵まれない。
 すずめは人に馴染まないと物の本で読んだが、民話や童謡、俳句にもある身近な鳥と言え、庭木や電線に群れを見ると1羽2羽と数えるうち、「チュチュンガチュン・・」と電線音頭を口ずさんでしまうのだった。

◎プロフィール

〈このごろ〉舞台と寺院や美術館のライブ中継に申し込み、当日は早々にパソコンを立ち上げ配信を待つ。今後はこんな方法が増えるのだろう。

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