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エッセイSP(スペシャル)

アクティブ・・

たかやまじゅん

2017年2月20日

 ニュースなどで目にする高齢者とは、65歳以上が前期で75歳からは後期と定義されている。この文字は、いかにも年を取ったと言うイメージが浮かぶ。もちろん私もこの中に数えられる。
 今年届いた賀状で、気になったことが二つ。先ず後輩からは「再雇用制度で定年後も務めたが、高齢者になるので仕事に区切りをつける」とコメントが添えられてきた。もうひとつは、元上司や先輩からで「後期高齢になったので、年頭のあいさつはこれを持って失礼します。長い間の厚誼をありがとう」の言葉が綴られていた。
 そして、思うように字を書けないなど体調の理由を見て、いつか自分もそうなるのかと頭の中を過る。だが高齢者と言う言葉が、当てはまらない人も少なくない。その元気でかくしゃくとしていることは、私にとって見習うべき後ろ姿となっている。
 身近に例えると、75歳を迎えた町内会長のMさんがいる。年末、道の両脇は雪の山となり、小学生の通学路が狭められてしまった。そのことを会長に話すと即刻小学校と所轄、行政に話を持っていかれる。翌朝の登校時間には「ここは通学路です。車は徐行して下さい」と自作のプラカードを持って、四つ角に立たれていた。学校の先生が誘導に当たり、所轄からパトロールカーの見回りも行われる。その行動力の速さを見て、ほんの少し私もお手伝いをさせて貰う。年明け早々、行政による排雪も行われ、歩道を歩く子どもたちの明るい声が流れてきた。
 数年前、溜まった本を近くの古書店に持って行くと、イチゲンさんは受け付けない場合があると聞いていた中で、こころよく買い取って貰える。これを切っ掛けに店主のKさんとの交流が始まり、顔を出す度に「お茶でも・・」と誘われ、本のことや商いについての話を聞くのが愉しみとなっていた
 私より10歳ほど上の筈だが、お客さんの家で段ボール数十箱を二階から降ろしたと自慢され「腰大丈夫ですか・・!?」と思わず口から出てしまう。時折り、仕入れた本が予想以上の値で売り捌けたことを誇らしげに語るその顔は輝いていた。年令を重ねてもアクティブに生きることが、存在感を示すことだと教えられる。

◎プロフィール

〈このごろ〉舟木一夫さんのデビュー55周年記念CDコレクションが出た。LPとCDの全集だけで何セットあるか・・それでも買ってしまう。

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