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エッセイSP(スペシャル)

磨く・・

たかやま じゅん

2013年1月21日

 パソコンを使ったメールが多くなった。文字の小さい携帯より打ち易いからでハンドルネームには、かつて呼ばれていた愛称を用いている。その名は「平次親分」・・謂れはカラオケにある。
 名古屋に赴任していたころ十八番はテレビ時代劇の主題歌であった。そのとき「よっ!平次親分!」と掛け声を掛けてくれたのが歌好きの上司であった。歴史にも造詣が深いことから意気投合し、リタイアした後もメールで近況などの交換が続いていた。
 ある日「koioi晴れやかな部屋」と題するブログを開設したと知らせがあり、水彩画や家庭菜園、旅行などの記事が載せられてあった。今度は何んだろう・・と毎月の更新に興味津々。
 昨年の十二月は「大阪城ホールで参加した〈一万人の第九〉がテレビ放送される」とあった。録画して写っていそうな画面をスロー再生すると合唱の中に畏まった姿を発見し連絡すると「平次親分の行動に触発されて挑戦してみた」と嬉しい言葉が返ってきた。
 今は通り名を「平次親分」や単に「親分」とか、敬称をつけ「平次さん」と友人たちから呼ばれるれるようになっても違和感を覚えなくなっている。
 このところ同世代から「リタイアしてもすることがない」とのつぶやきも耳にする反面、それぞれにライフスタイルを見つける人も少なくない。自分に置き換えると好きな歴史や映画、音楽の話を誌面や放送で活かせる機会があり、それを聴いた方が「今まで知らなかった歴史に興味を持てた」とメールが届くなど充実してきた。
 この冬は例年にない大雪で除雪に際し、近隣との連携に走り廻っていることを伝えた人から「それこそ平次親分の役割・・」と返信があり、かの銭形平次は江戸庶民のために働いていることからなるほど言い得て妙。
 昨秋にはアウトドアを目指す人から、釣り上げたばかりの鮭が贈られて、舌鼓を打ちながら釣果の様子を想像した。今年、賀状のコメントで目立ったのが「自治会で地域に貢献している」「サークル活動が楽しい」と頑張っている様子や「新たな挑戦を目指す」「船で旅の途中にいる」ことなどが添えられ、我々もまだまだ捨てたものではないと意を強くした。
 歳の速さを顕著に感じる昨今、「平次親分」の名付け親でもあるkoioi氏のみならず、趣味や得意なことをする人たちの影響を受け、私の活動から何かを感じてくれたならお互いの励みとなる。
 限られた時間を有効に使えるか否か・・それを磨くのは己自身に他ならない。

◎プロフィール

〈このごろ〉年末は家を出た途端に後頭部・・新年には街中の横断歩道で左尻・・気を付けて歩いたつもりがすってんコロリ。雪山と路面の凍結に悩まされている。

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