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かまぼこ・・

2020年11月16日

 故郷の神奈川県小田原市を代表する名産品は〝かまぼこ〟であり、生家の向いの蒲鉾工場に父が勤めていた。朝な夕な機械の喧騒を聞いて育ち、物心付いた頃から蒲鉾の味に親しんできた。 いま手元に父が遺した黒い表紙のルーズリーフがある。くすんだ茶色の紙

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秋色・・

2020年10月19日

 季節が移ろい暑さで休んでいた散歩を再開する。初秋の昼下がり、サイクリングロードを兼ねた遊歩道を往くと、前方からシャーっと音が聞こえ、アッと言う間に自転車と擦れ違う。後ろでヒタヒタと軽やかな足音がした瞬間、マラソン人に追い越された。春に初め

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すずめ・・

2020年9月21日

 この夏は、連日に亘り気温の予測図が真っ赤に塗られ、北海道も30℃を超え、蒸し暑さにも襲われた。外を歩くとマスクをしているので、顔がむず痒くなる。家の中も温度が上がり、暑さ凌ぎに玄関先から道路に水を打った。心なしかヒンヤリした空気が流れ、道

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大丈夫・・

2020年8月24日

 ニュースで大雨の模様を知ると、被害のみならずウイルスの中で大丈夫かなと思いを馳せる。そして旧知の人たちへのお見舞いメールに「大丈夫ですか」と書き出す。 この〝大丈夫〟は、「問題ない」とか「安心である」などの意味を含み、必要不必要、諾否など

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スタコラ・・

2020年7月27日

 いつも札幌駅で見掛けるのは、大きな荷物を抱えコインロッカーを探す観光客の姿だった。これが、北海道で〝緊急事態宣言〟が発表された後、デパートや地下街も臨時休業となり、駅構内の人影は疎らで、コインロッカーには赤いカギばかり目立ち、あの喧噪がウ

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Baka・・

2020年6月15日

 子供のころ近所には、暇を見つけては将棋や釣りなどにいそしみ、夕涼みの縁台に並べた道具自慢をしながら、ウンチクを傾ける一家言を持つオジさんたちが少なくなかった。 歴史上で織田信長や前田利家、コミックで知られる前田慶次郎などは、派手な着物で力

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ムダ・・

2020年5月25日

 小学生の頃、切手ブームがあり、皇太子(現上皇)ご成婚など記念切手の発売日には、郵便局が開くのを待っていた。この時から〝もの集め〟が始まり、いま旅先の風景で重なるのは、切手にあった国立公園や国定公園の絵柄である。 本棚には、中学から高校にか

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まだ・・

2020年4月20日

 若い頃、年配者を見ると〝年寄りだ〟と思った。いま自分がその立ち位置にあたる。昨年にKokiを迎えたことで、健康保険の個人負担額が2割になり、変わったからと言って、今のところ病院通いが増えることはない。 家から街の中心部へ利用する交通機関に

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帳尻・・

2020年3月16日

 暖かい日が続き、「雪が無くて助かる」と胸を撫で下ろす。しかし、心の隅で「帳尻は必ず合う筈だ」と思う。これは〝つじつまが合う〟の意味で、何れドカっと降ることを覚悟する。やがて1月後半から至る所に雪山が出来始め、札幌市のHPに載る翌朝の雪かき

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手繰る・・

2020年2月17日

 地下鉄南北線大通駅南改札口の近くに立ち食い蕎麦がある。ホームの階段を上がると甘辛い匂いが小腹をくすぐり、札幌オリンピックの前年創業といわれる「HINODEそば」に、思わず足が向いてしまう。 かつて、社会人となり最初に配属された事業所は、神

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