呼び名・・
2019年12月16日
人前で話す機会に恵まれた。その時の呼び名は、本誌の綴りやラジオと同じ名乗りを遣っている。 幼い時は名前にちゃんで呼ばれ、学校では苗字とクン。社会人になった昭和40年代、会社にはまだ家族的な雰囲気が漂い、呼び名も姓名の頭文字から「〇さん」や
歌い手「ASUMI」
2019年12月 9日
12月になり、街はクリスマスムードに包まれている。音楽や料理や贈り物などと愉しみがあるだろう。どこかからクリスマスソングが聞こえてくる。 かつてニッカウィスキーのCMでナレーターが「私はおいしいウィスキーを知っている」と言った。そのシーン
バス旅、八十代
2019年12月 2日
久しぶりに二日続きの休みが取れたので、日帰りのバス旅行に参加した。支笏湖畔のホテルのビュッフェランチと温泉入浴が一番の目玉。日頃たまりにたまった疲労を癒すにはこれしかない。一週間前からカウントダウンをしつつその日を待ちわびた。 朝から快晴
読者からの手紙
2019年11月25日
10月20日に静岡県の「沼津朝日新聞」に私の寄稿文が載った。新刊「オベリベリのほとりで」の拙著を手前味噌ながら自己紹介するものだった。新刊は数年にわたり十勝開拓史を調べて書き上げた苦心作だった。 4月に「北海道新聞」と「十勝毎日新聞」に新
友よ・・
2019年11月18日
チケットの購入がWebでの抽選方式となり、人気の公演は即日完売が多い。「レ・ミゼラブル」も抽選に漏れたが、追加公演で素晴らしいステージを堪能する。先ごろの立川談春独演会でも、追加公演をかろうじてゲットした。 昭和40年、小田原で5本の指に
寂しき日々
2019年11月11日
昨秋、大手病院で入院手術をして18日間過ごした。病室も食事も素っ気ない。4人部屋で仕切りは白無地ぺラペラのカーテンでプライバシーガードなのだが、閉めると暗くて陰気でしょうがない。寝具も軽い掛け蒲団だけでは寒いので、家から持参したタオルケッ
食い物の恨み
2019年11月 4日
亡き母は料理が上手だった。自分でも作るが食べ歩きも好きだった。父が定年近くまで時々単身赴任をしていたが、その間一人で店の開拓にいそしんでいたらしい。「あんかけ焼きそばの美味しい店はここ」「家族の会食なら個室もあるあの海鮮の店がいいわ」 ネ
釣り友
2019年10月28日
子どもの頃、近くの川で釣りをしていた。陽に焼けた顔の少年だった。その私が社会に出てからオフィスでデスクワークが続いていた。魚釣りから遠ざかっていた。 そんな私が20年前から釣り道具をそろえて釣りを始めた。十勝に遊びに来る東京の釣り人を案内
下り坂・・
2019年10月21日
中国の孟子の言葉に、直接の教えは受けないものの、密かにその人を師と敬い学ぶことを「私淑」とあった。私が師と仰ぐのは作家の池波正太郎。50年ほど前、「鬼平犯科帳」を読んだ途端に惹かれ、全ての作品を追いかけ、亡くなられた後に出版された全集にあ
チームナックスの役者たち
2019年10月14日
北海道には北海道の風土と文化があり、それに沿って歴史が創られていっただろう。そしてまた歴史の始まりとは衝撃や肌理の粗さなどがあるのではないか。 北海道におけるテレビ放送局はいくつかあって、過去には報道や地域の特集などとは別に深夜においてバ