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エッセイSP(スペシャル)

ふろく・・

たかやまじゅん

2022年7月18日

 雑誌の「和樂」や「サライ」に、日本画の伊藤若冲や葛飾北斎の絵柄があるバッグやポーチが付いていると、思わず買ってしまう。この雑誌や本の付録に惹かれる気持ちは、昔も今も変わっていない。
 子どもの頃に愛読していた「少年」や「少年画報」などの漫画雑誌には、そこでしか手に入らない飛行機や船、建物など紙製の〝組立て付録〟が付いていた。だがこれらは耐久性があるわけではなく、直ぐに壊れることが分かっていても、次号の予告を目にする度に気持ちをそそられ、発売日が待ち遠しかった。
 そして付録のもう一つが〝別冊漫画〟であり、前月号に連載された続きが当月号の別冊となり、その続きは翌月号に掲載されることから、毎月買わないと続きを読めなくなる。 さらに別冊でしか読めない漫画も人気で、子供たちは人より早く本屋に走ることで、「オレはもう買ったぞ」と競い合った。やがて小学校の高学年から中学生になると一口知識や図鑑などミニ辞典が付いた学年別の学習雑誌を買っている。
 この付録とは本文に付属の参考記録、また辞書の巻末での補足解説であり、一般的には本や雑誌に同梱された物品や別添の冊子を指し、すでに明治時代の末期には少年雑誌や少女雑誌にあったそうで、〝俗におまけ〟とも呼ばれた。
 おまけと言えばグリコキャラメルや野球カードの紅梅キャラメル、カバヤ文庫にも魅力があり、これが次世代の子どもたちのビックリマンシールやボトルキャップに引き継がれた。人はいつの時代でも付録やおまけに喜びを感じ、おまけとは店員と客が値段交渉で、負けた側が値を下げる「御負け」のことで、さらに商品以外の品を添付する意味も含まれる。
 やがて企業キャンペーンや店舗プロモーションが活発になり、付録やおまけだけでなく、商品やサービスに付加価値が求められる時代へと変わっていた。そのサービスの中からスタンプやシールが生まれ、今ではポイントサービスをせっせと溜めるようになった。
 さて直近のふろくだが、次号の和樂には、奈良・安部文珠院「国宝・善財童子立像」をあしらったデザインで、手に持つ、肩に掛ける、斜めにも出来る3WAYのトートバッグだそうな・・。

◎プロフィール

〈このごろ〉お城の話や京都寺社巡り、美術展解説のネット講座に登録している。当日受講出来なくても、見逃し配信からいつでも視聴出来た。

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