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Bunちゃんのわかっちゃいるけどスピーキング

No.1,337

Bunちゃん

2018年7月30日

 曇天続きでしたが、二度目の夏模様がやって来ました。
 そして天候復活今月十四日、以前告知の「金ドン良い子悪い子普通の子」フツ男役、長江健二氏ライブ当日。彼の前に軽く歌わせて頂きましたが、ライブ後の打ち上げ含め、とても楽しい一夜でありました。
 さて、そのバックバンドで共に東京からやって来た三人がまた豪華。彼ら男四人はキャンピングカーを借り、フェリーで長旅楽しみつつ旭川に、帯広に、札幌へとツアー。健ちゃんのバックでギターサポートの為、帯広にやってきた人達との話です。
 数十年前、東京の渋谷に住み、歌を作り唄い、生計を立てる事を夢に、あがき生活していたのね。そして突破口求め、当時「ぴあ」って雑誌を頼りにライブハウスを探し歌い、生活費はもっぱらアルバイトで。そして、あるオーディションでデビュー勝ち取るべく、応募手順に従い慣れない自作のカセットテープを録音し送付、も敢無く撃沈。毎年そこの入賞者は大々的なプロモーションを受け幾人もメジャーデビュー、ヒットは約束当然の今は無きプロジェクト。決勝大会に端くれとし招待受け渋谷公会堂の末席で、ことの成り行きを見守った。舞台は皆それぞれ既にプロの技量、そして広島からの若いバンドが日本一を勝ち取った。客席で観ていた、悔しかった。その後、ユーミン夫妻に手ほどき受ける様になってからオーディションとは縁なく。
 それから数十年、そのバンドリーダーと帯広で飲み語りあった。あの時の渋谷公会堂話は、とても不思議な感覚だった。あの時、あの場所での自分は本当に存在していた証しを、彼によって呼び起こさせてくれた。
 三日後、彼の曲「「内心Thank You」をボクのライブで歌っても?」と、メールで尋ねた。「是非、歌ってください」と返信あり。ボクのライブで他人の作った歌は未だ歌ったことは無いのに—。
 あの時の入賞バンドは「LOOK」「聖飢魔Ⅱ」そして優勝が彼のバンド「THE東南西北」だった。ボクはと言えばあれから一体全体、何をしていたのだろう。

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