さくら・・
2021年4月19日
スマホのディスプレー画面で、鮮やかな紫紅の壁紙を見ていると気持ちが明るくなってくる。これは一昨年3月、京都の一条戻橋で撮った早咲きの河津桜であった。 毎年、桜の季節を迎えると隅田川堤、名古屋城や大阪造幣局、京都琵琶湖疎水などを訪ねている。
根室本線、旧レールの側に立つ
2021年4月12日
現帯広駅は1996年(H8)に高架鉄道となって駅舎も新しく近代的なスタイルになった。北口へ出て行くと、タイル敷歩道に2本のレールがモニュメントとして東西方向に埋め込まれている。それは以前の根室本線レールがそこにあった証である。それを眺め、
ぼっち
2021年4月 5日
長いはずの冬も気付けば終わっていた。 外出がはばかられるこの一年、深夜番組『ヒロシのぼっちキャンプ』でエアキャンプに浸っている。お笑い芸人のヒロシが、ひとりぼっちでキャンプをする様子を淡々と映すだけの三十分。人のいない場所を探し、一人用テ
夢がしるべ
2021年3月29日
夢があるだけだった。 |ああ、金があれば。金持ちの家に生まれていたら......。と痛感することがあった。だが無理な事を思いわずらうのはやめようと思った。一人前になるために、恵まれていない負のスタートでもヤケにならずに身の丈に応じて質素に
ハガキを拾って
2021年3月22日
時々、忘れていた出来事が何かの拍子に記憶の底から浮かんでくることがある。中学の3年間私は新聞配達をしていた。 配達の途中で未使用のハガキを拾ったことがある。手にすると泥がついていて多少汚れていた。とりあえず、ポケットに入れた。汚れたハガキ
てすり・・
2021年3月15日
初めてエスカレーターに乗ったのは、子供の頃に連れて行って貰った東京のデパートだった。動く階段が面白く、何度も上ったり下ったりして叱られたことを思い出す。 今、エレベーターとエスカレーターのどちらを利用するかと言えば後者が多い。駅のホームや
金文字表紙の国語辞典
2021年3月 8日
毎日、国語辞典を持ち歩いているのだ。辞典から囁く声がしているような気配にきこしめす。ヒッヒッヒッヒッ...実に愉しくて気分がいいではないか。このうれしさ、たまらなさ、そのはるかなる宇宙世界よ。ほんと、興味も関心もないひとにはわからないだろ
表 と 裏
2021年3月 1日
子供のころ日本には表と裏があった。今でいう太平洋側を表日本、日本海側を裏日本。子供心にも、裏日本という言葉はマイナスイメージが込められた軽蔑した呼び名だと感じていたが、間もなくその言葉は使われなくなっていた。 父が公務員で転勤族だったため
昭和の歌
2021年2月22日
作詞家で作家のなかにし礼さんの訃報を知り呆然となった。昭和のヒットメーカーと言われ、私にとっては敬い共感する存在だった。 自伝本によると63年に新婚旅行の伊豆下田のホテルで、声をかけてきたのが映画ロケに来ていた人気俳優の石原裕次郎。礼さん
あおぞら・・
2021年2月15日
晴れ間を見計らい家の前を除雪するのが日課となった。年末から比較的軽い雪で足腰への負担も少ない。だが、これから水を含んだ重たい雪に変わる。 朝方に目が覚めると先ず窓のカーテーンを開ける。そこは一面の白さで覆われているのだが、ニュースで岩見沢